“小谷狩”の読み方と例文
読み方割合
こたにがり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小谷狩こたにがりにはややおそく、大川狩おおかわがりにはまだ早かった。河原かわらにはせきを造る日傭ひようの群れの影もない。木鼻きはな木尻きじりの作業もまだ始まっていない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
河水を利用する檜材の輸送には莫大ばくだいな人手と費用とを要し、小谷狩こたにがり、大谷狩から美濃の綱場を経て遠い市場に送り出されるまで、これが十露盤そろばんずくでできる仕事ではないという。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)