“寸隙(すきま)” の例文
二階の燈(ひ)と、三階の燈と、店の燈と、街路の燈と、蒼(あお)に、萌黄(もえぎ)に、紅(くれない)に、寸隙(すきま)なく鏤(ちりば)められた、綾(あや)の幕ぞと見る程に、八重に往来(ゆきか)う人影に、たちまち寸々(ずたずた)と引分けられ、さらさらと風に連れて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寸隙(すきま)もる風おともなく、身に迫りくる寒さもすさまじ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)