寄子よりこ)” の例文
垢のついた仕事着にちょッ切帯きりおび、身なりはひどいが、襟元の奥が肌白く見えて、この寄子よりこ部屋ではどうしても掃溜はきだめに鶴。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしこの庄の代官としては、日記文明十八年と延徳二年の条とに、富田某という名があらわれて、その註に「細河被官人薬師寺備後の寄子よりこ」とある。
先代先々代からの種ヲヂもおれば、もら寄子よりこも奉公人もいる。また時々の手伝いやユヒの人もくる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)