“宣房”の読み方と例文
読み方割合
のぶふさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
著名なる“天皇側近の三房”の一人宣房のぶふさちゃく、中納言藤房のまえでは、勅ならずとも、はるか下賤げせん地下人じげにんだった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大納言宣房のぶふさなどを復職させて、関白、太政大臣などはおかず、すべて「天皇親政」のむかしにかえし、諸事のまつりごとは、みな天皇みずからこれをる——というたてまえになっていた。
これよりすぐ下山して、密かに禁中へまかり、花山院かざんいん(大納言師賢もろかた)か、万里小路までのこうじ宣房のぶふさ)へこの二通を手わたし、時をかず、奏聞そうもんに達せよと、くれぐれ申せ。——よいか、書中は重大だぞ
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)