“官辺”の読み方と例文
読み方割合
かんぺん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きん青年殺害事件は案外呆気あっけなく処理されてしまった。官辺かんぺんでは、帆村が捕縛ほばくした例の男を犯人として判定してしまった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今これを云えば話も長し言葉もきたなくなるから抜きにして、近年帝国議会の開設以来は官辺かんぺんふうおおいに改まりて、余りひどい事はない。いずれ遠からぬ中に双方打解けるように成るでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
千代子の父には重ね重ねの莫大な引出物ひきでもの、その外の親類縁者には、あるものには経済上の圧迫、あるものにはその反対に惜しげもない贈物、それから官辺かんぺんへのつけ届けなども、角田老人の手によって
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)