“学窓”の読み方と例文
読み方割合
がくそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまおほきかつた文壇的名声ぶんだんてきめいせいとらはれてゐたことも分明はつきりしてた。勿論もちろん学窓がくそうなどに落着おちついてはゐられなかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
第一に、屍体のぬしはいずれも皆、若いサラリーマンや学窓がくそうを出たばかりの人達だった。第二にいずれも東京市内の住人じゅうにんだったのも、大して不思議でないとしても、不思議は不思議である。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
学窓がくそうがこの通りだったから、世上は無論湧き立っていた。毎日のように号外が出る。それが必ず大勝利の報告だったから景気が好い。或日、私は赤羽君と二人づれで神田へ書物を買いに行った。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)