季吟きぎん)” の例文
その弟子の中に北村季吟きぎんという名が薄明るく見えます。季吟は国学者として松尾芭蕉の師匠であります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「香具山は畝火をしと」の解と共に永久不滅である。但し、拾穂抄しゅうすいしょうに既に、「誰がか持たむ」の説があるが、「笥」までは季吟きぎんも思い及ばなかったのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
百樹もゝき曰、芭蕉居士こじは寛永廿年伊賀の上野藤堂新七郎殿のはんに生る。(次男なり)寛文六年歳廿四にして仕絆しはんし、京にいでゝ季吟きぎん翁の門に入り、しよ北向雲竹きたむきうんちくまなぶ。
さいわい京には北村季吟きぎんと申す学者がおり、以前から親しく書状の往来があるので、私から頼めばせわをして呉れることでしょう、お石どのは国学にも才分がおありだから
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
百樹もゝき曰、芭蕉居士こじは寛永廿年伊賀の上野藤堂新七郎殿のはんに生る。(次男なり)寛文六年歳廿四にして仕絆しはんし、京にいでゝ季吟きぎん翁の門に入り、しよ北向雲竹きたむきうんちくまなぶ。