子長しちやう)” の例文
淇園は人の皆知る所なればしばらく置く。文台、名はげんあざな子長しちやう、伊賀の人である。渉筆に霞亭の自記と、韓凹巷かんあふこうの文とがあつて、此人の事がつくしてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「三月十六日与狩谷少卿、渋江子長、森立夫及児重、同遊墨水。途中遇雨。」少卿は棭斎の子懐之くわいしである。子長しちやうは抽斎全善かねよし立夫りつふ枳園立之きゑんりつし、並に年少の門人である。ちようは三男柏軒である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)