“枳園立之”の読み方と例文
読み方割合
きゑんりつし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小島氏では此年尚質なほかたが番医師にせられ、森氏では枳園立之きゑんりつしの父恭忠きようちゆうが歿した。後に小島氏の姻戚となる塙氏では保己一が歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「世路風塵不耐多。池亭相値聴高歌。無端破得胸中悪。漫把觥船巻酒波。」枳園立之きゑんりつしは此年二十二歳、やゝ頭角をあらはした時であつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「三月十六日与狩谷少卿、渋江子長、森立夫及児重、同遊墨水。途中遇雨。」少卿は棭斎の子懐之くわいしである。子長しちやうは抽斎全善かねよし立夫りつふ枳園立之きゑんりつし、並に年少の門人である。ちようは三男柏軒である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)