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嬌名
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けうめい
ふりがな文庫
“
嬌名
(
けうめい
)” の例文
曾
(
かつ
)
て上野から下谷へかけて、一代の
嬌名
(
けうめい
)
を馳せた美女が、さながら
藍隈
(
あゐくま
)
を取つた鬼女の姿に變貌して居るのです。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
婀娜
(
あだ
)
たる容姿は陽春三月の桜花をして艶を失はしめ、腕の
凄
(
すご
)
さは厳冬半夜のお月様をして
面
(
おもて
)
を
掩
(
おほ
)
はしめたり、新橋両畔の美形雲の如き間に立ちて、独り
嬌名
(
けうめい
)
を
専
(
もつぱ
)
らにせる新春野屋の花吉が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
昔は芳町あたりで
嬌名
(
けうめい
)
を走せたことがあると言はれ、お園が小唄の師匠として一本立になつてからは、その蔭に隱れて、お園の成功に大きな役目を果してゐた母親だつたのです。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一代の
嬌名
(
けうめい
)
を
謳
(
うた
)
はれた、美女お仙の茶屋は、明和の頃の谷中の名物であり、それより古くは、感應院門前のいろは茶屋が、軒を並べて僧俗の客を呼んだこともあり、やゝ下つては、一代の美僧日當が
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“嬌名”の意味
《名詞》
芸者などが艶かしく美しいなど高い評判であること。
(出典:Wiktionary)
嬌
漢検1級
部首:⼥
15画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“嬌”で始まる語句
嬌態
嬌
嬌羞
嬌声
嬌瞋
嬌笑
嬌艶
嬌然
嬌嗔
嬌娜