ばば)” の例文
旅ほどかか可愛かわゆうておもしろい事はないぞ、いまだに其頃そのころを夢に見て後での話しに、この間もばばに真夜中ごろ入歯を飛出さして笑ったぞ、コレ珠運、オイ是はたり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
栄華をたれと共に、世も是迄これまでと思い切って後妻のちぞいもらいもせず、さるにても其子何処どこぞと種々さまざま尋ねたれどようやくそなたを里に取りたる事あるばばより、信濃しなのの方へ行かれたといううわさなりしと聞出ききいだしたるばか
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)