始終とほし)” の例文
始終とほしごたごたしてらち御座ござりませぬといふ、めうことのとおもひしが掃除さうぢのすみて日暮ひぐれれがたに引移ひきうつきたりしは、合乘あひのりのほろかけぐるま姿すがたをつゝみて、ひらきたるもん眞直まつすぐりて玄關げんくわんにおろしければ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
始終とほしごた/\して埓は御座りませぬといふ、妙な事のと思ひしが掃除のすみて日暮れがたに引移り來たりしは、相乘りの幌かけ車に姿をつゝみて、開きたる門を眞直に入りて玄關におろしければ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御人数ごにんずはと聞かれて、その何だか四五人の事も御座りますし、七八人にも成りますし、始終とほしごたごたしてらちは御座りませぬといふ、妙な事のと思ひしが掃除のすみて日暮れがたに引移り来たりしは
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)