大蛇おおへび)” の例文
ところへ、はるか虚空こくうから大鳶おほとび一羽いちわ、矢のやうにおろいて来て、すかりと大蛇おおへび引抓ひきつかんで飛ばうとすると、這奴しゃつ地所持じしょもち一廉いっかどのぬしと見えて、やゝ、其の手ははぬ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
……城の石垣に於て、大蛇おおへび捏合こねおうた、あの臭気におい脊筋せすじから脇へまとうて、飛ぶほどに、けるほどに、段々たまらぬ。よつて、此の大盥おおだらいで、一寸ちょっと行水ぎょうずいをばちや/\つた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)