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大痘痕
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おおあばた
ふりがな文庫
“
大痘痕
(
おおあばた
)” の例文
……この
大痘痕
(
おおあばた
)
の
化
(
ばけ
)
ものの顔が一つ天井から
抜出
(
ぬけだ
)
したとなると、
可恐
(
おそろし
)
さのために
一里
(
ひとさと
)
滅びようと言ったありさまなんです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
道場の前を通って、下男部屋を覗くと、
大痘痕
(
おおあばた
)
の熊吉が、庭の掃除をすませ、
手焙
(
てあぶり
)
を股火鉢にして、これだけは
贅沢
(
ぜいたく
)
らしい煙草を
燻
(
くゆ
)
らせております。
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
兄弟同時にした
疱瘡
(
ほうそう
)
が、兄は軽く、弟は重く、弟は
大痘痕
(
おおあばた
)
になって、あまつさえ右の目がつぶれた。
安井夫人
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その夫人
阿夜子
(
あやこ
)
は、どんな時でも、夫金弥の側に、慎ましく控えて居りますが、此節の人にしては珍らしい
大痘痕
(
おおあばた
)
の上、申分なく醜い顔の持主で、若くて天然痘を患った時
法悦クラブ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
痘
常用漢字
中学
部首:⽧
12画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫