“大湫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおくて50.0%
おほくて25.0%
たいしう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの公家衆くげしゅうの御通行は四月の八日でしたから、まだこんな改革のお達しの出ない前です。あの時は大湫おおくて泊まりで、助郷人足六百人の備えを
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
木曾路のごとく山腹の崖路にあらず、山頭の道なり。松至て多く幽鬱の山なり。三里半大湫おほくて駅。小松屋善七の家に宿す。午後風あり涼し。かみなる。雨ふらず。行程八里半余。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
時に元文五年で、師が三十二歳、弟子ていしが十三歳であつた。弥六は後京都にあつて南宮なんぐう氏と称し、名はがく、字は喬卿けうけい、号は大湫たいしうとなつた。延享中に淡淵は年四十になんなんとして芋生から名古屋に遷つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)