“おおくて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大湫66.7%
大久手33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの公家衆くげしゅうの御通行は四月の八日でしたから、まだこんな改革のお達しの出ない前です。あの時は大湫おおくて泊まりで、助郷人足六百人の備えを
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
京都から大湫おおくてまで、半蔵らはすでに四十五里ほどの道を歩いた。大湫は伊勢参宮または名古屋への別れ道に当たるひなびた宿場で、その小駅から東は美濃みのらしい盆地へと降りて行くばかりだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これから大久手おおくて細久手ほそくてへ掛り、御嶽おんたけ伏水ふしみといふ処を通りまして、太田おおたの渡しを渡って、太田の宿の加納屋かのうやという木賃宿に泊ります。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)