大標題おおみだし)” の例文
『某信託会社の保護金庫内よりミイラ現わる』という大標題おおみだしで、勝田家の借りていた大金庫内のトランクからミイラが出たということが出ていました。
消えた霊媒女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
ところが、そのうちにツイ二三日前のこと、フト眼に付いた社会面の大標題おおみだしを、何心なく見直してみると、彼は思わずドキンとして、老眼鏡をかけ直した。
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただ曳きずって、だんつくに怒らすばかりじゃいけねえ、新聞に書いてもらうのだ、三段打ちきの大標題おおみだしで、鮫洲大尽夫人の醜行とかなんとか、処どころに四号活字を
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
という大標題おおみだしを掲げ、金扇馬標を描いて馬上の道庵大御所の姿を現わし、それから本文には、近ごろ江戸で名代の金持のお医者さんが、道楽で関ヶ原に模擬戦を試みて大成功を遂げ、その勢いで不日
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大標題おおみだしだけを上げることにしよう。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほかの新聞には「又も轢死女」という四号標題みだしで、身元不明の若い女の轢死が五行ばかり報道してあるだけで、姙娠の事実すら書いてないのに反して、私の新聞の方には初号三段抜きの大標題おおみだし
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)