大旆おおはた)” の例文
ただ、かの醤の陣営の目印のような高き望楼ぼうろうには、翩飜へんぽん大旆おおはたひるがえっていた。
また、黄巾軍の徒党は、全軍の旗もすべて黄色を用い、その大旆おおはたには
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙雲はよろいの胸当の下に、三歳の子をかかえながら、悪戦苦闘、次々の線を駆け破って——敵陣の大旆おおはたを切り仆すこと二本、敵の大矛おおほこを奪うこと三条みすじ、名ある大将を斬り捨てることその数も知れず
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)