大会だいえ)” の例文
旧字:大會
持統天皇はその御願を継いで即位二年無遮むしゃ大会だいえを設け給い、同十一年「癸亥みづのとゐ公卿くぎやう百寮、仏眼ほとけのまなこあらはしまつる。をがみを薬師寺に設く」(書紀)。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
ところが畜生に、国を遣っても仕方がないから智馬を施主として大いに施行し、七日の間人民どもの欲しい物を好みのままに与うべしと勅諚ちょくじょう無遮むしゃ大会だいえを催した。
いうまでもなく、入壇と申す儀は菩薩心ぼさつしんへの、達成でなければならぬ。生きながらすでに菩薩たる心にいたれる人に、仰讃ぎょうさんの式を行う、それが、授戒入壇の大会だいえである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
講授の間にはまた寺舎を建て十方僧を供養し仏菩薩の像を造った。あるいは貴卑平等の大会だいえを催し貧富の差別の逓減ていげんを計り貧病に苦しむものを救った。これらのことはその数計り難い。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
其前年即ち天元五年七月十三日、奝然は母の為に修善しゅぜん大会だいえを催した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)