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夥多
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おびただし
ふりがな文庫
“
夥多
(
おびただし
)” の例文
この月二十日の修善寺の、あの大師講の時ですがね、——お宅の
傍
(
そば
)
の
虎渓橋
(
こけいばし
)
正面の寺の石段の
真中
(
まんなか
)
へ——
夥多
(
おびただし
)
い
参詣
(
さんけい
)
だから、
上下
(
うえした
)
の
仕切
(
しきり
)
がつきましょう。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯有
(
とあ
)
る横町を西に切れて、
某
(
なにがし
)
の神社の石の
玉垣
(
たまがき
)
に沿ひて、だらだらと
上
(
のぼ
)
る道狭く、
繁
(
しげ
)
き木立に南を
塞
(
ふさ
)
がれて、残れる雪の
夥多
(
おびただし
)
きが
泥交
(
どろまじり
)
に踏散されたるを、
件
(
くだん
)
の車は
曳々
(
えいえい
)
と
挽上
(
ひきあ
)
げて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ところが、大漁といううちにも、その時は、また
夥多
(
おびただし
)
く鰯があがりました。獅子浜在の、良介に
次吉
(
じきち
)
という親子が、気を替えて、
烏賊釣
(
いかつり
)
に沖へ出ました。
暗夜
(
やみ
)
の晩で。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“夥多”の意味
《名詞》
非常に多いこと。夥しいこと。
(出典:Wiktionary)
夥
漢検1級
部首:⼣
14画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
“夥多”で始まる語句
夥多敷