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夜廻
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よまわり
ふりがな文庫
“
夜廻
(
よまわり
)” の例文
日が暮れるとあたりは全く田舎の村のように静になって、門外を過る
按摩
(
あんま
)
の声と、
夜廻
(
よまわり
)
の打つ
拍子木
(
ひょうしぎ
)
の響が聞えるばかり。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
早や
大引
(
おおびけ
)
とおぼしく、
夜廻
(
よまわり
)
の
金棒
(
かなぼう
)
の音、降来る夕立のように
五丁町
(
ごちょうまち
)
を通過ぎる頃、屏風の
端
(
はし
)
をそっと片寄せた
敵娼
(
あいかた
)
の
華魁
(
おいらん
)
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
三人と騒がしからぬ
旗亭
(
きてい
)
に対酌すれば
夜廻
(
よまわり
)
の打つ
拍子木
(
ひょうしぎ
)
にもう火をおとしますと女中が知らせを恨むほどなるに、百畳にも近き大広間に酔客と芸者の立ちつ坐りつする塵煙
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「まだいいやな。あの
夜廻
(
よまわり
)
は九時打つと廻るんだ。」
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業