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外方
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そつぽ
ふりがな文庫
“
外方
(
そつぽ
)” の例文
松子がちよつとした用事を
吩咐
(
いひつ
)
けても、いつだつて
外方
(
そつぽ
)
むいて返事もしないつて風なんです。松子は泣いてしまつたんです。
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そして、それまでは並んで歩いてゐた彼は、柳の下についと私を離れ、眉を寄せて
外方
(
そつぽ
)
を見詰め口笛を吹き出した。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
それから
外方
(
そつぽ
)
を向いて、「いくらでも勝手に敬服してくれ給へ。」といつたやうな言ひ方をするのが常だつた。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
どうせろくなことではあるまい……といふ風に、孝一は
外方
(
そつぽ
)
をむいてしまつた。
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
落ちつばき
外方
(
そつぽ
)
向きつつ
蕋
(
しべ
)
わかし落つるただちを坐りたらしも
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
喇叭は悲しさうな顔をしてくるりと
外方
(
そつぽ
)
を向く。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“外”で始まる語句
外
外套
外面
外道
外出
外見
外国
外部
外聞
外濠