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外方
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そっぽう
ふりがな文庫
“
外方
(
そっぽう
)” の例文
また素晴らしい二頭立の馬車を手に入れ、自分で片方の手綱をにぎって、脇馬の首をぐっと
外方
(
そっぽう
)
へ引きしぼって駈けさせた。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
新吉は
外方
(
そっぽう
)
を向いて、壁にかかった東郷大将の
石版摺
(
せきばんず
)
りの
硝子張
(
ガラスば
)
りの額など見ていた。床の鏡餅に、大きな
串柿
(
くしがき
)
が載せてあって、
花瓶
(
かびん
)
に梅が
挿
(
さ
)
してあった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ある犬通の話に、
野犬
(
やけん
)
の牙は
飼犬
(
かいいぬ
)
のそれより長くて鋭く、且
外方
(
そっぽう
)
へ
向
(
む
)
くものだそうだ。
生物
(
せいぶつ
)
には
飢
(
うえ
)
程恐ろしいものは無い。食にはなれた野犬が猛犬になり狂犬になるのは唯一歩である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
どんな場合にも、小説の主人公がでぶでぶ肥っていては落第で、たいがいの御婦人がたは
外方
(
そっぽう
)
をむいて、『ちぇっ! 何ていけすかない!』と仰っしゃるにきまっているのだ。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「まあ、そんな事はいいでしょう」お島は
外方
(
そっぽう
)
を向きながら鼻で笑った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
新吉は
外方
(
そっぽう
)
を向いて通り過ぎた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“外”で始まる語句
外
外套
外面
外道
外出
外見
外国
外部
外聞
外濠