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塵煙
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じんえん
ふりがな文庫
“
塵煙
(
じんえん
)” の例文
しかし泰家にはその
塵煙
(
じんえん
)
や草ぼこりのうちを駈けみだれる
凄
(
すさ
)
まじい騎影や歩兵が、敵か、自軍か、それすら見分けられなくなっていた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
Kは広間の
隅
(
すみ
)
の金切り声に話を中断され、そちらを見ることができるように、眼の上に手をかざした。曇った日の光が
塵煙
(
じんえん
)
を白っぽくし、眼をちかちかさせるからであった。
審判
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
パリーの
塵煙
(
じんえん
)
によごれた裸の魂を晩に洗うべき泉であった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
たち
罩
(
こ
)
めた
塵煙
(
じんえん
)
の
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
塵煙
(
じんえん
)
がうすれると、敵の顔やすがたはよく見えるが、距離はまだずいぶん遠く
距
(
へだ
)
てているのである。そしてその槍の列からは、容易に一歩でも踏み出すものはなかった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“塵”で始まる語句
塵
塵埃
塵芥
塵塚
塵紙
塵取
塵除
塵溜
塵芥箱
塵界