堅香子かたかご)” の例文
「もののふの八十やそをとめ等がみまがふ寺井てらゐのうへの堅香子かたかごの花」、巻十九(四一九三)に、「ほととぎす鳴く羽触はぶりにも散りにけり盛過ぐらし藤浪の花」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
もののふの八十やそをとめまが寺井てらゐうへ堅香子かたかごはな 〔巻十九・四一四三〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
大伴家持作、堅香子かたかご草の花をぢ折る歌一首という題詞がある。堅香子は山慈姑かたくりで薄紫の花咲き、根から澱粉でんぷんの上品を得る。寺に泉のくところがあって、そのほとりに堅香子の花が咲いている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)