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堂上人
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どうじょうびと
ふりがな文庫
“
堂上人
(
どうじょうびと
)” の例文
……はて、
堂上人
(
どうじょうびと
)
のくせに、父王昇が
巷
(
ちまた
)
で
零落
(
れいらく
)
していた時代の姿を知っているのはいぶかしいと……拙者もじっと彼の
面体
(
めんてい
)
を見てやりました
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、そのときですらなお和歌と俳句とを
較
(
くら
)
べますと
堂上人
(
どうじょうびと
)
と町人のような区別があって和歌は優にやさしきもの、俳句は
下卑
(
げび
)
た
賤
(
いや
)
しきものとそう考えておりました。
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
公卿方
堂上人
(
どうじょうびと
)
上達部
(
かんだちめ
)
、いずれその日の
生活
(
たつき
)
にも困り、縁をたよって九州方面の、大名豪族の領地へ参り、
生活
(
くらし
)
するようになりまして、わが洞院信隆卿にも、過ぐる年
周防
(
すおう
)
の大内家へ
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
裸にしても
堂上人
(
どうじょうびと
)
らしく
白皙
(
はくせき
)
の美男であるから、実際の年はもっとよけいかも分らない。眉は濃く、唇は
朱
(
あか
)
く、才気煥発なところが
眸
(
ひとみ
)
に出ている。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何もこれという用事もなくその日その日を徒衣徒食し恋をさえ遊戯視していた平安朝時代の
堂上人
(
どうじょうびと
)
などの中に好んで和歌にも読みこまれるようになったのであります。
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
よほど
貴顕
(
きけん
)
な
堂上人
(
どうじょうびと
)
でも見えられるのであろうと、誰もが想像していたふうであった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“堂上”で始まる語句
堂上
堂上方
堂上家
堂上衆
堂上輩
堂上華族
堂上梅渓家