団蔵だんぞう)” の例文
▲話は一向いっこうまとまらないが堪忍かんにんして下さい。御承知のとおり、私共は団蔵だんぞうさんをあたまに、高麗蔵こまぞうさんや市村いちむら羽左衛門うざえもん)と東京座で『四谷怪談』をいたします。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)
手前どもは植梅うえうめでございます。五代目団蔵だんぞうの当り狂言『鬼一法眼三略巻きいちほんげんさんりゃくのまき』。三段目『菊畑』、四段目は『檜垣茶屋ひがきぢゃや』。おなじく五段目『五条ノ橋』は牛若丸の千人斬り。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
山村仁兵衛という小舟町の砂糖問屋、同所堀留大伝(砂糖問屋)、新川新堀の酒問屋、吉原よしわらでは彦太楼尾張、佐野槌、芸人では五代目菊五郎、市川小団次、九蔵といった団蔵だんぞう