因由いわれ)” の例文
今宵はお客様のっての所望しょもうで二度まで間の山節をうたい返した上、その因由いわれなどを知っている限り話させられたので、これほどおそくなろうとは思わなかった
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それが却って貴いのだ、聖堂の林様はお出入だから殿様にお願い申して、わしが才槌で瑕をつけた因由いわれいて戴いて、其の書面を此の仏壇に添えて子孫に譲ろうと思いますから、親方機嫌を
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何事もそうだが、すべて人殺しには因由いわれこころが見えるものだ。
その因由いわれを聞いてみるとお角も、いてそれを遠慮するような女ではありません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)