四天王寺してんのうじ)” の例文
正行まさつら正時まさときの兄弟は、父の遺訓にもとづいて、前の年から四天王寺してんのうじ和泉いずみのさかいで大捷たいしょうはくし、転じて、八尾の城をほふり、誉田ほんだの森では
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
摂津せっつ大阪おおさかにある四天王寺してんのうじ大和やまと奈良ならちか法隆寺ほうりゅうじなどは、みな太子たいしのおてになったふるふるいおてらでございます。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
国家の事業として大きい法興寺ほうこうじが起こされる。仏教反対者なる物部氏もののべしの財産の上には慈悲に名高い四天王寺してんのうじが築かれる。——そこで日本人の心には何が起こったか。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)