哨戒しょうかい)” の例文
べつに“山上大隊”と称する遊軍だの烽火台のろしだい哨戒しょうかい隊などもあって雷横らいおう樊瑞はんずい、解珍、解宝があり、またそのからめ手の守りは、項充こうじゅう李袞りこんのふたりだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
哨戒しょうかい(見張)の駆逐艦がうろうろしているが、まだ気がつかないようである。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
「そのあいだに、全員は腰兵糧を解け。ただし、村口の哨戒しょうかいに当っている隊は、交代で休息するように」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衝突は西の築土ついじの角あたりから始まって、猛烈な白兵戦を展じ、哨戒しょうかいの一小隊を衝きくずして、惣門のやや近くまで迫ったが、ひとたび明智方の中堅ちゅうけんがそれを顧みて
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大坂表から来た早馬の者にそう聞いた哨兵しょうへいが、共に哨戒しょうかいに立っている友の影へ向って話している。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
考えてみると、身動きもままならぬ体を運んで途中、哨戒しょうかいのきびしい兵庫街道あたりで、再び荒木勢に捕まるなどはな沙汰である。こういう愚は決して勇気ともいえまい。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この船列が、水島灘みずしまなだへかかった日のことである。先頭を切ッて哨戒しょうかいして行く串崎船の檣頭しょうとう
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何の予告もなく、彼が陣外へ逍遥しょうようして来るのを見て、哨戒しょうかいの兵たちは、眼をみはっていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折ふしまた、山門の方から哨戒しょうかいの将士が、一名の男を取り囲んでここへ連れてきた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに宛子城えんしじょうの三門やら山上大隊、烽火台のろしだい、教練隊、哨戒しょうかい隊。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四、五名の哨戒しょうかい兵が立っているその中の声だった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)