呉懿ごい)” の例文
前から関興、廖化りょうか呉班ごはん呉懿ごい、裏からは馬岱ばたい、王平、馬忠、張翼などが、早鼓はやづつみを打って、火とともに攻め立てて来たのである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えんは、大将軍尚書令に累進したので、そのあとには費褘ひいが代って就任した。また、呉懿ごいが新たに車騎将軍となって、漢中を総督することになった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また関興、呉懿ごい、呉班、廖化りょうかなども招いて、それぞれ密計をふくませ、後、彼自身もまた大軍をひきいて堂々前進した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南安には呉懿ごいをとどめ、安定の守りに劉琰りゅうえんを派して、魏延と交代させ、全軍の装備を新たにして、天水郡へ進発した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが総帥そうすいは、その年齢からいっても、太守劉璋の舅たる格からいっても当然、呉懿ごいその人であった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほどなく、劉璋の嫡子劉循りゅうじゅん、その祖父呉懿ごい、二万余騎をひきいて、雒城へ援けにきた。この軍のうちには、蜀軍の常勝王といわれた呉蘭ごらん将軍、雷同らいどう将軍なども加わっていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卑怯卑怯とののしりながら追っていた蜀将の呉懿ごいは、そのとき一方の堤をこえて躍り馳けてきた大将に、横合いから槍をつけられ、戦い数合のうちに得物を奪られて生捕られてしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉懿ごいの赴任は、その為にほかならない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左将軍高陽侯 呉懿ごい
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)