呂昇ろしょう)” の例文
そのうちにまた鶯のことがかえってくると、今度はそれに織りまぜて、呂昇ろしょうを久しく聴かないなと思ったりした。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
呂昇ろしょう大隈おおすみ加賀かが宝生ほうじょう哥沢うたざわ追分おいわけ磯節いそぶし雑多ざったなものが時々余等の耳に刹那せつな妙音みょうおんを伝える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いつでも義太夫ぎだゆうやら落語やらがかかっていて、東京の有名な芸人はほとんどここで一席お伺いしたもので、竹本呂昇ろしょうの義太夫なども私たちはここで聞いて大いにたんのうした。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)