吾妻郡あがつまごおり)” の例文
これは上州吾妻郡あがつまごおり四万しまの山口と申す所へ抜けてまいる間道で、猟人かりゅうどそまでなければ通らんみちでございますが、両人ふたりは身の上が怖いから山中さんちゅうを怖いとも思わず
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
するとあがはなに腰を掛けて居たのは、吾妻郡あがつまごおり市城村いちしろむらと云う処の、これは筏乗いかだのり市四郎いちしろうと云う誠に田舎者で骨太な人でございますが、弱い者は何処までも助けようと云う天稟うまれつきの気象で、さんくらうまれ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)