吝嗇しみつたれ)” の例文
書林ほんや小僧こぞうおこつて、あんな吝嗇しみつたれやつはありやアしない、おれたび使賃つかひちんれた事がない、自分のうちならばもうきやしないと思つても、奉公ほうこううへだから仕方しかたがなく
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
自分は實際、この計算と來ると、吝嗇しみつたれな金持の爺が己の財産を勘定して見る時の樣に、ニコ/\ものではてもれないのである。極樂から地獄! この永劫の宣告を下したものは誰か、抑々誰か。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自分は実際、この計算と来ると、吝嗇しみつたれな金持のぢぢいが己の財産を勘定して見る時の様に、ニコ/\ものでは兎てもれないのである。極楽から地獄! この永劫の宣告を下したものは誰か、抑々誰か。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)