吏人りじん)” の例文
一、官の学校は、官とその盛衰をともにして、官に変あれば校にも変を生じ、官、たおるれば校もまた斃る。はなはだしきは官府いち吏人りじんの進退を見て、学校の栄枯をぼくするにいたることあり。
吏人りじんは見ず中朝ちゆうてうの礼、麋鹿びろく 時々 県衙けんがに到る。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
けだしその由縁ゆえんは、下等士族が、やや家産かさんゆたかなるを得て、仲間なかまの栄誉を取るべき路はただ小吏たるの一事にして、この吏人りじんたらんには必ず算筆の技芸を要するが故に、あたか毎家まいか教育の風を成し
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)