同所どうしょ)” の例文
一が去り、二がきたり、二が消えて三が生まるるがためにうれしいのではない。初から窈然ようぜんとして同所どうしょ把住はじゅうするおもむきで嬉しいのである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時に九月二日午前七時、伏木港ふしきこうを発する観音丸かんのんまるは、乗客の便べんはかりて、午後六時までに越後直江津えちごなおえつに達し、同所どうしょを発する直江津鉄道の最終列車に間にあわすべき予定なり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)