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合鍵
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あいかぎ
ふりがな文庫
“
合鍵
(
あいかぎ
)” の例文
人形は、宝石のちん列だなにかぶせてある、白いきれをまくると、ポケットから、
合鍵
(
あいかぎ
)
をとりだして、あついガラスの戸をあけました。
怪人と少年探偵
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私は正面のポーチを上り、
合鍵
(
あいかぎ
)
で扉をあけ、アトリエを横ぎり、彼女の部屋を調べるために屋根裏へ昇って行きました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼はチョッキの中を探って、一種の
合鍵
(
あいかぎ
)
を取り出し、戸口を開き、中にはいり、それから注意して戸口をしめ、コゼットを負ったまま階段を上って行った。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
(つかん事を聞きますけれど、鋳掛屋さん、錠の
合鍵
(
あいかぎ
)
を頼まれて下さいますか。)……と姉さんがね。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もしそこにだれもいなかったとすれば
合鍵
(
あいかぎ
)
を使って、四階の窓から投げ落とせないこともないのです
五階の窓:03 合作の三
(新字新仮名)
/
森下雨村
(著)
▼ もっと見る
「船艙の鍵は、僕が責任を持って預っているんです。それ以外に
合鍵
(
あいかぎ
)
を持っているやつがあるとすれば、万一の場合僕の責任になります、とにかく一応船艙を調べて見ましょう」
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
帯の間から取り出した
合鍵
(
あいかぎ
)
をもって、一心に其処を
開
(
あ
)
けようとする様子。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それも決して動物自身が檻を破ったわけではなくて、何物かが
合鍵
(
あいかぎ
)
を手に入れて、檻の
扉
(
とびら
)
をひらいた形跡があるというのだ。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
締まりのしてある玄関の扉を
合鍵
(
あいかぎ
)
で開け、中へ
這入
(
はい
)
ると私は
直
(
す
)
ぐにアトリエの電気をつけました。見ると、部屋は相変らず取り散らかしてありますけれど、矢張客の来たような形跡はありません。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
新吉は
合鍵
(
あいかぎ
)
を探して、そのつづらの一個へ手をかけた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これお小遣、今夜はどこかに泊ってね。それから、これ、この部屋の
合鍵
(
あいかぎ
)
。入口でことわらなくてもいいのよ。だまって二階にあがって、このドアを
女妖:01 前篇
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ガチャリと、ふところから
合鍵
(
あいかぎ
)
の音をさせる。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「家主はそう断言している。
併
(
しか
)
し、こんな借家のドアの
合鍵
(
あいかぎ
)
を造る位、造作はないですからね。それから正岡君、もっと確かなものがあるんだ。犯人の足跡らしいものがね」
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
東儀
(
とうぎ
)
、牢の
合鍵
(
あいかぎ
)
を持って、先に」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いくら
叩
(
たた
)
いても返事がない。
合鍵
(
あいかぎ
)
というものが作ってないので、そとへまわって、ガラス窓からのぞいてみると、主人があおむけに倒れて、口から血が流れていたというのです。
妻に失恋した男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それともこの殺人犯人は用意周到にも、
予
(
あらかじ
)
め土蔵の
合鍵
(
あいかぎ
)
を用意していたのであろうか。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
合鍵
(
あいかぎ
)
は他にないですか」
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
鍵
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
“合鍵”で始まる語句
合鍵語