合囲ごうい)” の例文
苦悶の上また苦悶あり、一の苦悶を愈さんとすれば、生憎あやにくに他の苦悶来り、しょうや今実に苦悶の合囲ごういの内にあるなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
それ元和げんな偃武えんぶ以来、ほとんど四半世紀、忽然こつぜんとして清平の天地に砲火を上げ、竪子じゅしを推して、孤城を嬰守えいしゅし、赫々かくかくたる徳川覇府はふの余威をり、九州の大名これを合囲ごういし、百戦老功の士これを攻め
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)