可憐あはれむべし)” の例文
二人のあねは色白くして玉をならべたる美人びじん也、菓子をくひながらかほ見あはして打ゑみたるおもざし、愛形あいきやうはこぼるゝやう也。かゝる一双いつさうの玉を秋山の田夫でんぶつまにせんは可憐あはれむべしことたきゞとしてすつほんるがごとし。
可憐あはれむべし新管、清にして且つ悲なること
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)