召状めしじょう)” の例文
そこでこの召状めしじょうに、廷臣のおん名と花押がいただけますれば、書状を受ける道誉の方でも、いちばい合力に力をそそいでまいろうかと思われまする
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織江が種々いろ/\周旋いたしたところから、丁度十日目に松蔭大藏のもとへお召状めしじょうが到来致しましたことで、大藏ひらいて見ると。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「だまれ。役人を何だと心得おるか。かならず広厳寺宛こうげんじあてに、召状めしじょうをさし向けるゆえ、相違なくその節は出頭いたせよ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突然、召状めしじょうがあって、範宴は叡山えいざんを下り、御所へ行くあいだの辻々で、そういう酸鼻さんぴなものを、いくつも目撃した。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから十数日の後、松平左京之介、突然お召状めしじょうをうけて本丸へ伺候しこうした。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、召状めしじょうが来ていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)