ひた)” の例文
入道相國にふだうしやうこく非道ひだう擧動ふるまひ御恨おんうらみを含みて時のみだれを願はせ給ふ法住寺殿ほふぢゆうじでんゐんと、三代の無念を呑みてひたすら時運の熟すを待てる源氏の殘黨のみ、内府ないふ遠逝ゑんせいを喜べりとぞ聞えし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
今は屋島やしまの浦にいかりを留めて、ひたすら最後の日を待てるぞ哀れなる。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)