古本屋ふるほんや)” の例文
古本屋ふるほんやの店頭。よる。古本屋の主人は居睡りをしてゐる。かすかにピアノの音がするのは、近所にカフエエのある証拠らしい。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
牛込見附を這入つて、飯田町をけて、九段坂下ざかしたて、昨日きのふつた古本屋ふるほんや
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
本郷ほんがう神田かんだ古本屋ふるほんやでよく見受けられる——は底本ていほんとしたバラク(Bulak)版が元々省略の多いものであり、其の上に二百ある話の中から半分の百だけを訳出したもので
自分は神田の古本屋ふるほんやを根気よくあさりまわって、欧洲戦争が始まってから、めっきり少くなった独逸ドイツ書を一二冊手に入れた揚句あげく、動くともなく動いている晩秋のつめたい空気を、外套がいとうの襟に防ぎながら
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)