口止くちど)” の例文
そう云って、わしは、十円紙幣さつを、横瀬の手に握らせ、今日のことは、堅く口止くちどめだということを、云いきかせたのだった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
呼び手前一人ひとりあとに殘されたと云ふが御奉行樣が何を御聞なされたかはなしてきかせよと云共いへども大岡殿よりかね口止くちどめありしかばさらに物を云ず默止もくしるにぞ久兵衞は急込じれこみヤイ三吉何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)