“口巧者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちこうしゃ40.0%
くちごうしゃ40.0%
くちがうしや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやしくも人間たるものが金儲かねもうけの意味さえ知らないで、こむずかしい口巧者くちこうしゃな事を云うから、気の毒だと云うのでどてらは笑ったのである。自分は今が今まで死ぬ気でいた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ヘエ……」と四ツ目屋の新助も、少し勝手がちがって、常の口巧者くちごうしゃにも似ずまじまじとその娘を見直さずにはいられない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或声 口巧者くちがうしやな横着ものめ! 誰ももうお前を相手にしないぞ。
闇中問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)