口塞くちふさぎ)” の例文
こちとらの大家さんが高い家賃を取上げてたまさかに一杯飲ます、こりゃ何もなさけじゃねえ、いわば口塞くちふさぎ賄賂まいないさ、うらみを聞くまいための猿轡さるぐつわだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其癖そのくせ、犬に吠えられた時、お弁当のおさいつて口塞くちふさぎをした気転なんぞ、満更まんざらの馬鹿でも無いに
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)