“取膳”の読み方と例文
読み方割合
とりぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三度呼ばれてよんどころ無く、薄気味わるわる降りてみれば、お政はもウ帰ッていて、娘と取膳とりぜんで今食事最中。文三は黙礼をして膳に向ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
誰もう云うが、何うも自分の好いた女と、とこ取膳とりぜんで飯でも喰わなけりゃア詰らんからね、何も熱く成ってると云う訳じゃア無いが、僕の方からおくのを好いて持った訳でも無い
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこで、炬燵櫓こたつやぐらの上で、二人はお取膳とりぜんの形で、安倍川を食べにかかりました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)