“とりぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
取膳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷奴ひややっこ紫蘇しその実、白瓜しろうりこうもので、わたくし取膳とりぜんの飯をあがると、帯をめ直して
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... 拵えて二人で仲好くお取膳とりぜんで食るけれども」雇婆「オホホおたのしみでございますね」主人「楽みさ、この位な楽みはないの、和女おまえが見たってお登和さんはい女だろう、あの位な女は滅多めったにないだろう」雇婆「ホンに好いお嬢さんです。お容色きりょうばかりでありません。お気立がお優しくって御親切で昨日きのうも私に半襟はんえりを ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ふむ、世の中にはそんな事もあるものですか、妙だね、ふふふで聞き流いて、お能の姉さんと面白そうに、お取膳とりぜんで何か召あがっておいで遊ばすような事もあるまいと思われる。な、あんた。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)