厳君げんくん)” の例文
平素庭におもむくも訓誨くんかいたがう、この行ひとり識る厳君げんくんを慰むるを。耳に存す文政十年の詔、口に熟す秋州一首の文。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
著者の志す所は厳君げんくんの『経籍訪古志』を廓大かくだいして、いにしえより今に及ぼし、東より西に及ぼすにあるといっても、あるいは不可なることがなかろう。保さんは果してくその志を成すであろうか。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
厳君げんくんも可なり顕著な症状を示していた。
小問題大問題 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)