はげし)” の例文
されど又情としてはげしく言ふを得ざるこの場の仕儀なり。貫一は打悩うちなやめるまゆしひひらかせつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
公孫瓚こうそんさん辺警を聞くごとに、すなわち色をはげしくし気を作して、讎に赴くがごとし、かつて白馬に乗り、また白馬数十匹をえらび、騎射の士を選ぶ、づけて白馬義従とす、以て左右翼と為して
語気のにはかはげしきをおどろける貫一は、むなしく女の顔を見遣みやるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)