印璽いんじ)” の例文
もはや貴下らと談判する必要がない、すみやかに日本の国権を有するところへ案内せられよ、かつまた真に日本皇帝の書であるならその印璽いんじが押してなければならない
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
物語の書物に書かれてる怪物のようである、ソロモンの印璽いんじの下にアラビアの手箱の中に閉じ込められてる悪鬼のようである。——またあるものはびてくる。だますかそうとつとめる。
それを確めるには書物かきものがいる、印璽いんじがいる。
「先君の印璽いんじじゅはどこへやったかね?」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
印璽いんじのない場合に旧例のあることをも説明した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)